2023.10.25特別な時間

日記

いつものように、猫につつかれて起きた。まだ外は暗い。昨日の晩に出した餌はまださらに残っている。猫は眠ることに飽きたのだろうか、それとも寝静まった夜に淋しくなったのだろうか。しばらく撫でてやると、満足したのか布団に帰って行った。ひとり残された僕は、久しぶりに早起きをして、自分ひとりの時間を過ごしてみることにした。この頃、Mはアルバイトに出ていて平日の午後は家にいないので、僕が一人だけの時間というのは、最近はわりと多いのだけれど、この未明の時間、夜から朝に移り変わっていく時刻に過ごす一人の時間というのは、僕にとって特別なものだ。
P君がとっても素敵なウェブサイトを作ってくれた。https://junota.neco-sara.com/ トップページの画像は更新するごとに入れ替わる。過去の自分が書いた絵をこんな風に新鮮にみることができて嬉しい。結構いい絵を描いているんじゃないかと思ったりした。いや、いい絵というよりも僕の好きな絵と言った方が正確だろうか。そのサイトのメニューにBLOGというのがあって、前に僕が自分でいじっていたサイトへリンクで飛べるようにしてもらったのだけれど、そのリンク先が「準備中…」となったままになっていたので、せっかく素敵なサイトを作ってもらったのに、ここだけ未完成な感じがするなと思って、それが申し訳なく感じたので、今朝はそれを形にする作業をしていた。
目の前のプリンターはフル稼働している。最近完成した「暮らしの実景」という本を印刷しているのだ。この本は、絵も文章も自分でかいて、レイアウトも自分でやって、印刷も製本も全部自分でやった本だ。前に木版画の本を作ったので、僕の作品集としては2作目だ。かなりのボリュームになってしまったけれど、何とか形になった。1冊印刷するのに実は16時間ほどかかる。こうやって文章を書いたり、HPをいじったりしている間は基本的にプリンターが稼動している。時おり、紙が詰まってくしゃくしゃになるので、目の前にいて見張っている必要がある。2023年の1月から2月に書いていた日記のデータをSSDの中に見つけたので、とりあえず公開しておくことにした。これで一応サイトの体裁が整ったのではないかなと思う。
季節は一周まわってまた冬が来た。今年のはじめに僕が書いた日記を読み直す。こんなことをやろう、あんなことをやろうと色々書いてあるけれど、ぜんぜん違う過ごし方をしている。けれど、一応今年の目標だった3つのこと(森の片付け、本の完成、個展開催)は何とか達成できそうだ。来年はどんなことをやろうか。
最近は来月から始まる個展の準備をしつつ、人物画をよく描いている。深夜に絵を描いていると、キャンバスの中に人影らしきものが現れることがある。風景画を描いていても抽象画を描いていても、筆あとのちょっとした動きが顔となり、手足となって見えることがある。一瞬浮かんだそのイメージを捕まえるようにして、僕は彼らを掘り起こしている。僕は彼らのことを「未明の人」と名づけた。きっと来年の僕の仕事はこのシリーズを何らかの形でまとめることだろうと思う。でも今はまだ、絵を描くことに集中したいという気持ちが強い。描きたいイメージになかなか到達できずにいる。水彩で描いた何枚かのドローイングはかなり僕のイメージに近いのだけれど、それを油彩でやろうとするとおかしくなる。視支持体の問題のような気がするのだけれど、まだ試行錯誤が足りていない。満足したら、きっとまた編集の日々が始まるはずだ。
このごろやっているもうひとつのこと。それは短歌だ。中津川のTさんに誘われて、短歌をためしにやってみたら結構たのしくて、ふとしたときに作ってためている。これもいずれ何かになるかも知れない。2023年短歌まとめ

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