#10.lesson3:「ホチキス本」をつくろう!| ZINE作家による ZINE作家のための 製本術

 さて、ここから実践的な内容に入っていきます。まず紹介したいのはホチキス本です。レッスン2で紹介したスクラム製本を製本用のホッチキスで綴じた本です。簡易的な製本のやり方として、よく使われる方法なので、おそらく見たことがあると思います。今回は「在廊日記」という僕の3作目のZINEを作例にして解説したいと思います。

【作例紹介】在廊日記@庭文庫
はじめての個展のとき、会場だった古本屋「庭文庫」さんで過ごした日々のことを綴った日記ZINE。僕の好きな本の紹介も載っています。

サイズ :A5(約210×147×5mm)
ページ数:56ページ

【材料と道具】

◆本文用紙:モンテルキア81.5 kg , A4 ,14枚

 ※本の内容が書かれている紙のことを「本文(ほんもん)用紙」といいます。

◆製本用ホッチキス

 ※針が出てくる部分をクルッと回転できるものです。

◆カッターナイフ

◆カッターマット

 

 

【面付け】

 lesson2で紹介した中綴じ製本のやり方で面付けします。

総ページ56ページと多めなので、僕が持っている製本用のホチキスではかなりギリギリのページ数です。ページ数が多くなっても、面付けのルールは変わらないので、P.19を参考にしながら、落ちついてページを配置していきます。

 

 

【作り方】
①用紙を1枚ずつ半分に折る。

②正しい順番に並べる。
※印刷データのすべてのページにページ数を入れておくと、この時に確認しやすいです。デザイン上どうしても消したい場合以外は、ページ数を振っておくのがおすすめです。

③紙をそろえ、一度外側に折り返します。

④製本用ホッチキスを使って、外側から上下2か所を留めます。折り目の中心を上手に狙ってください。

⑤もう一度、正しい向きに折り返します。

⑥小口部分を切りそろえます。

今回のような中綴じ製本では、ページ数が増えるごとに紙の厚さにより、少しずつ誤差が生まれてしまいます。特にページ数が多くなると、図のように小口の部分が三角形に盛り上がってしまいます。

この状態のままだとページをめくりにくいので、ホチキス留めをした後で小口部分をカッターナイフで切りそろえるとよいでしょう。見た目がきれいになるだけでなく、ページをめくりやすくなります。

 

⑦紙面全体に余白なく絵をレイアウトしたい場合には本の上下もこの時にカットします。

これで完成です。

ホチキス留めの後、カットすることを見込んで印刷データを作成するようにしてください。

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[ ZINE作家によるZINE作家のための製本術・目次]

はじめに

lesson1:おりがみ本:とりあえず1冊作ってみよう!

 おまけ①:YとかTとか・・・「流れ目」って何?

 製本に使う道具たち①

lesson2:スクラム製本:基本の「面付け」を学ぼう!

 中綴じ製本と無線綴じ製本

 製本に使う道具たち②

 おまけ②:「枚、面、ページ」

 本の各部の名称

lesson3:「ホチキス本」をつくろう!

 製本に使う道具と材料①

 おまけ③:手製本で作るメリットデメリット

lesson4:「かんたん糸とじ本」

 おまけ④:生ボンドと糊ボンド

 製本に使う道具と材料②

lesson5:「かんたん糸とじ本」をハードカバーにしてみよう

lesson6:分厚いハードカバー本を作ろう!

おわりに
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