#13.lesson4 中綴じ製本② 「かんたん糸とじ本」| ZINE作家による ZINE作家のための 製本術

 次は僕が「かんたん糸とじ本」と呼んでいる製本方法をご紹介します。製本の分類としてはこれも中綴じ製本です。これは、ホッチキスのかわりに糸と針を使って綴じていく製本方法です。表紙だけ少し分厚い紙にしたり、色を変えたりすると雰囲気が出るのでおすすめです。

 作例の紹介

 薄手の詩集や絵本に使うと、優しい雰囲気になります。糸の色で遊んでみるのも楽しいですね。今回は作例として、次のような本を作ってみました。

仕上サイズ : 135×135×4mm
ページ数 : 40ページ

材料と道具

道具として、キリとじ針刺繍糸を使います。
いずれもダイソーで手に入るので探してみてください。

◆本文用紙 :モンテルキア81.5 kg , 135×135mm×9枚
◆表紙   :NTラシャ<100> , 135×135mm×1枚
◆刺繍糸  :本文の天地長さの3から4倍くらい
◆カッターナイフ、カッターマット
◆とじ針
◆錐(キリ)

【面付け】


lesson2で紹介した中綴じ製本のやり方で面付けします。

【作り方の手順】

①折り

用紙を1枚ずつ半分に折る。

②穴の位置決め

用紙を正しいページ順に並べ、下穴の位置を鉛筆で薄く描きます。真ん中にひとつ、両端にひとつずつ、そのあいだに好きな間隔で印をつけてください。

穴の数は奇数でも偶数でも細かくても粗くでもなんでもOKです。

③下穴をあける

真ん中のページで本を90度に立て、斜め45度にキリを刺して下穴をあけます。

④穴の拡張


針が通りやすいように下穴を拡張します。

⑤針に糸を通す。

このとき、玉結びをする必要はありません。

⑥縫いはじめ

真ん中の穴に外側から針を入れます。端部は後で結べるように5から10センチほど出しておきます。

⑦縫い進める

好きな方向に縫い進めます。

⑧折り返す

端まで行ったら折り返してきます。

⑨真ん中の穴は飛び越える

【ここがポイント!】

真ん中の穴は飛び越えて、さらに縫い進めます。

⑩戻ってくる

端まで縫い進んだら、また帰ってきます。

⑪真ん中の穴を内側から外側に通す

そのように縫い進めると、真ん中の穴に戻った時には、内側から外側へ針を通すことになるはずです。

⑫結ぶ

最初に出しておいた糸と固結びします。

⑬余分な糸をカットします。

⑥小口カット

小口を切りそろえたら、完成です。

縫い方のポイント 

※①から順番に読んでね。

まとめ

以上、中綴じ製本②『かんたん糸綴じ本』の作り方を紹介してきました。
誰でも簡単に糸綴じの本が作れるので、ぜひ試してみてください!


次のレッスンでは、この本をハードカバーの本(角背上製本)にバージョンアップさせる方法をご紹介します!
こんな感じの本です。▼

ことばあそびの絵本『からす』おおたじゅん 角背上製本、かんたん糸綴じ本、40ページ
こちらで販売中です。

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[ ZINE作家によるZINE作家のための製本術・目次]

はじめに

lesson1:おりがみ本:とりあえず1冊作ってみよう!

 おまけ①:YとかTとか・・・「流れ目」って何?

 製本に使う道具たち①

lesson2:スクラム製本:基本の「面付け」を学ぼう!

 中綴じ製本と無線綴じ製本

 製本に使う道具たち②

 おまけ②:「枚、面、ページ」

 本の各部の名称

lesson3:「ホチキス本」をつくろう!

 製本に使う道具と材料①

 おまけ③:手製本で作るメリットデメリット

lesson4:「かんたん糸とじ本」

 おまけ④:生ボンドと糊ボンド

 製本に使う道具と材料②

lesson5:「かんたん糸とじ本」をハードカバーにしてみよう

lesson6:分厚いハードカバー本を作ろう!

おわりに
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漫画・エッセイ・日記・小説などの制作物は【 ひとり雑誌 ごたごた 】にて公開しています。

この記事を書いた人

1991年生まれ、埼玉県出身
2020年に岐阜県に移住。絵を描いたり、文章を書いたりしています。制作物を自主制作の本にまとめて発表しています。キーワード:アート、油絵、小説、エッセイ、詩、手製本、ZINE

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