次は僕が「かんたん糸とじ本」と呼んでいる製本方法をご紹介します。製本の分類としてはこれも中綴じ製本です。これは、ホッチキスのかわりに糸と針を使って綴じていく製本方法です。表紙だけ少し分厚い紙にしたり、色を変えたりすると雰囲気が出るのでおすすめです。
作例の紹介
薄手の詩集や絵本に使うと、優しい雰囲気になります。糸の色で遊んでみるのも楽しいですね。今回は作例として、次のような本を作ってみました。

仕上サイズ : 135×135×4mm
ページ数 : 40ページ
材料と道具
道具として、キリ、とじ針、刺繍糸を使います。
いずれもダイソーで手に入るので探してみてください。
◆本文用紙 :モンテルキア81.5 kg , 135×135mm×9枚
◆表紙 :NTラシャ<100> , 135×135mm×1枚
◆刺繍糸 :本文の天地長さの3から4倍くらい
◆カッターナイフ、カッターマット
◆とじ針
◆錐(キリ)
【面付け】
lesson2で紹介した中綴じ製本のやり方で面付けします。

【作り方の手順】
①折り
用紙を1枚ずつ半分に折る。
②穴の位置決め
用紙を正しいページ順に並べ、下穴の位置を鉛筆で薄く描きます。真ん中にひとつ、両端にひとつずつ、そのあいだに好きな間隔で印をつけてください。
穴の数は奇数でも偶数でも細かくても粗くでもなんでもOKです。

③下穴をあける
真ん中のページで本を90度に立て、斜め45度にキリを刺して下穴をあけます。

④穴の拡張
針が通りやすいように下穴を拡張します。

⑤針に糸を通す。
このとき、玉結びをする必要はありません。

⑥縫いはじめ
真ん中の穴に外側から針を入れます。端部は後で結べるように5から10センチほど出しておきます。

⑦縫い進める
好きな方向に縫い進めます。

⑧折り返す
端まで行ったら折り返してきます。

⑨真ん中の穴は飛び越える
【ここがポイント!】
真ん中の穴は飛び越えて、さらに縫い進めます。

⑩戻ってくる
端まで縫い進んだら、また帰ってきます。

⑪真ん中の穴を内側から外側に通す
そのように縫い進めると、真ん中の穴に戻った時には、内側から外側へ針を通すことになるはずです。

⑫結ぶ
最初に出しておいた糸と固結びします。

⑬余分な糸をカットします。

⑥小口カット
小口を切りそろえたら、完成です。

縫い方のポイント
※①から順番に読んでね。

まとめ
以上、中綴じ製本②『かんたん糸綴じ本』の作り方を紹介してきました。
誰でも簡単に糸綴じの本が作れるので、ぜひ試してみてください!
次のレッスンでは、この本をハードカバーの本(角背上製本)にバージョンアップさせる方法をご紹介します!
こんな感じの本です。▼

ことばあそびの絵本『からす』おおたじゅん 角背上製本、かんたん糸綴じ本、40ページ
こちらで販売中です。
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[ ZINE作家によるZINE作家のための製本術・目次]
◆はじめに
◆lesson5:「かんたん糸とじ本」をハードカバーにしてみよう
◆おわりに
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漫画・エッセイ・日記・小説などの制作物は【 ひとり雑誌 ごたごた 】にて公開しています。

