太田潤個展『風の色』を開催します

太田潤個展『風の色』のお知らせです!

2026年5月7日(木)から24日(日)まで、中津川市手賀野の、ギャラリー詩と美術館にて、僕がこの5年間に制作した作品たちを展示します。

 

身の回りの風景を描いた『暮らしの実景』シリーズをはじめ、静物画、人物画、抽象画、水彩、アクリル、油彩、短歌、漫画、ZINE、アニメーションなどなど100点近くを展示します。

 

僕のこれまでの制作の変遷やその広がりを、多面的に感じていただける展示になると思います。

 

これだけ広い空間で、これだけの点数を一度にご覧いただける機会はあまりないことなので、ぜひ足をお運びいただけたら嬉しいです!

 

最後に僕の展覧会に向けてのステートメントと、詩と美術館オーナーの田中さんが書いてくれた、とても温かい文章を載せておきたいと思います。

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時を超える『風の色』

太田潤 | JUNOTA

 

20代の10年間、日々の忙しさにかまけて僕は、ほとんど絵を描かずに過ごしてきました。絵を描きたいなという気持ち自体はありましたが、何となく描きたい対象が見つからない感じがありました。それが2020年に恵那市の笠置町に移住して山間の風景に囲まれながら生活し始め、田んぼや畑を始めてから1年ほど経った時、ふと「いい風景だなぁ、絵に描きたいなぁ」という気持ちが自分の中に戻っていることに気が付きました。

 

それで、絵日記を描くようなつもりで身の周りの風景を描き始めたことが現在の活動につながっています。その後、田中オーナーと出会って短歌を習い始めたり、小説を書いてみたり、ずっと作りたかったアニメーション作品を制作したり――と様々なジャンルの制作活動へと興味が広がってきました。今回の展示では、この5年間に僕がやってきたことの色々な側面をお見せしたいと考えています。

 

展示タイトルの「風の色」という言葉は、中津川ゆかりの作家、宮口しづえさんの小説からお借りしています。その小説の中に流れている空気は、僕が絵を描き直すきっかけとなった現在の恵那・中津川の土地にも確かに流れていると感じます。この小説の中で子どもたちは各々の「風の色」を発見します。そんなふうに作品と作品のあいだを吹いている「風の色」を探すようなつもりで今回の展示をお楽しみいただけたら幸いです。

 

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『風の色』に寄せて

詩と美術館オーナー田中伸治

 

太田さんの絵に私は個人的な〈望郷〉などではない、どこか始原的な人間の〈郷愁〉のようなものを感じることがある。そこには作者の決して声高ではないこころの〈自然〉があり、その場所には、優しくあたたかな、しかしちょっとだけさびしい風が吹いている。彼は絵を描き、文章を練り、エッセイも、小説も、短歌も作って、自らで素敵な本も造り(製本)、更には全てオリジナルでアニメまで作る。彼と初めて会った時、先ず、その真摯な姿勢と誠実さに大変好感を持ったものだが、〈不思議な魅力〉を持った人だとも思った。彼はその着想から現在様々なものに手を染めているが、散漫や曖昧は何処にもない。〈何かをしたい〉というあらゆる方向性を持ちながら、その中心に風のようにポツンと立っている風情がある。そこがとても佳い。その姿に〈濁り〉や〈寂寥〉、〈気負い〉はない。彼のまなざしは、何に対してもいつも鎮かだ。それは、彼に深いところからくるゆたかな〈自足〉があるからだと思う。

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それでは、会場でお待ちしています!

2026.3.24太田潤

 

 

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