
■JUNOTA個展「絵と画のあいだ」
■会期:2025年7月4日(金)~7月28日(月)
■場所:泊まれる(古)本屋 庭文庫 岐阜県恵那市
■営業:金・土・日・月曜日の13:00~18:00
■入場料:無料
■ごあいさつ
昨年11月から年明けにかけて、リビングに置いたこたつに根を張ったようにじっと座り込んで、アニメーションの作品をひとつ作りました。PCと睨めっこしながら、約1000枚。今までにないくらい没頭して描き続けました。
制作中は、寝るのも忘れるほどの充実感に包まれていたのだけれど、完成した2分45秒の映像を見たとき、 思いがけないあっけなさを僕は感じました。 そして同時に、作品と自分とのあいだに、ふいに広がる遠い距離のようなものに気づきました。その距離はどこから生まれたのか。 考えていくうちに、それは、アナログで描く「絵」と、デジタルで作る「画」のあいだにあるものなのかもしれないと思うようになりました。
これまで僕は、アナログの画材を使い、紙に直接触れながら描く制作を中心にしてきました。しかし今回、アニメーションを作るにあたって選んだのは、PCとペンタブレットというデジタルの機材でした。ひとりでアニメーションを作るにあたっての現実的な選択としてデジタルを手に取ったものの、やはりそこには何かしらの違いがあるように感じました。
アニメーションはよく、「絵」と「絵」のあいだに生まれる魔法のようなものだといわれます。今回のアニメーション制作を通して、その「あいだ」というものの不思議さを強く意識しました。 絵と絵のあいだに生まれるキャラクターの動き、アナログの絵とデジタルの画のあいだの違い、作品と自分のあいだ柄、過去の自分と現在の自分のあいだの変化や変わってないもの。
今回の展示「絵と画のあいだ」では、その何かと何かの「あいだ」に身を置くようなつもりで、片方の手を何かに伸ばし、もう片方の手を何かに伸ばし、その二つの何かに同時に触れようとした試みを紹介します。 デジタルで描いた絵をアナログの技法で出力したシルクスクリーン作品、 制作の構想段階で描いたスケッチ、そして、今回のアニメーションの原作である14年前(高校生の頃!)に書いた短い文章などを展示します。
画面のむこう、手ざわりのこちら。
遠くて近い、絵と画のあいだに立ちながら。
JUNOTA
■作品紹介
■メッセージ
庭文庫のすぐ近くに引っ越してきてからもう5年が経ったらしい。引っ越してきた時にはこんなにも毎日絵を描くような暮らしをすることになるとは思っていなかったし、田んぼを借りてお米を育て始めるなんて思ってもなかった。昨年末から今年の初めにかけてアニメーションの作品をつくったことによって、なんだか最近また別の方向性へ進みつつあるように感じます。どんな方向へ進んで行ったとしても受け入れることのできる懐の広さを持った場所、庭文庫というのはそういう場所という気がしています。そういう場所が家から5分のところにあって、色々な実験をさせてもらえるというのは、とても幸せなことだなと思います。ぜひ、会場で庭文庫の空気に触れながら作品を見て頂けたらと思います。
■アクセス・来場案内
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■宿泊のご案内
展覧会場である庭文庫さんは「泊まれる」本屋さんです。
築100年の古民家で、たくさんの本に囲まれながら、レコードを聞いたり、縁側から風景を眺めたり、のんびりとした時間を過ごせる場所です。ぜひ、遠方にお住いの方もこの機会に岐阜県恵那市へ遊びにお越しください!
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