額装マットの作り方~展示で使える格安DIY~

こんにちはJUNOTAです。
今回の記事では、額装マットを格安で作る方法をご紹介します。
個展などで大量に準備する必要のある方の参考になれば嬉しいです。

はじめに

2026年5月に個展を開催しました。
その展示はこれまでの5年間で制作したものを自分なりに振り返るという意味合いの展示でした。そのため、できるだけたくさんの作品を展示したいと考えました。

作品数を数えてみると、70~80点程度。
半分くらいはキャンバスに描いた作品でしたが、残りの半分が紙に描いた作品だったので、額装する必要がありました。

▲最終的な仕上がり(太田潤個展『風の色』会場の一部)

つまり、35~40点程度の作品に額装する必要がありました。
幸い、ギャラリーのオーナーさんが額縁を貸してくださったので、額縁本体は用意できました。

しかし、その中に入れる額装マットは自分で用意する必要がありました
試しにマルニ額縁店さんの額縁用マットシミュレーターで値段を調べてみると、大きさにもよりますが1枚あたり、500円から600円はしそうです。

仮にこれを40枚注文すると、2万円から3万円かかることになります。

これは僕にとって予算オーバーでした。
何か、もう少し経費を抑える方法はないかな? と考えた結果、たどり着いたのが、今回紹介する「ボール紙とジェッソで作る格安額装マット」です。

材料

今回の格安額装マットを作るのに使った材料は次の2つです。

①チップボール紙
②ジェッソ

チップボール紙 #13、400mm×550mm/40枚、6,260 円

基盤となる材料として、チップボール紙を選びました。いつも手製本をする時に板紙として使っている厚さ約1mmのものです。

いつもお世話になっている【紙通販ダイゲン】さんに注文しました。製本に使う他の紙も一緒に買ったので送料無料でした。ありがたい!

ホルベインジェッソL、300ml、1,056円

これは前に粒度を間違えて買ってほとんど使わずにいたジェッソを使うことにしました。粒度Lは結構ざらざらなので、額装マットに使うならもっと細かい粒度のものの方がよさそうです。参考までに世界堂オンラインでの値段を調べると1056円でした。(2026年6月)

道具

制作に使った道具は次の5点です。
①刷毛
②カッターナイフ
③カッターマット
④定規
⑤電卓

かかった時間

あまり厳密に測定しなかったのですが、1日で終えられる作業量だったと思います。

手順

それでは、ここからが本題です。
ボール紙とジェッソで格安の額装マットを作る手順をご紹介します。

①額縁の内寸を測る

背板を外し、ひとつずつ丁寧に内寸を測っていきます。
※必ず『内寸』を正しく測って下さい!
(下の図の赤線の距離です)

どの寸法がどの額縁の寸法なのか混乱しそうだったので、こんなメモを作りました。

ボール紙を切り出す。

寸法一覧表をもとに、まずはボール紙を切り出していきます。
額縁の内寸ぴったりにするとうまく入らない場合があるので、1~2ミリくらい小さくしておくとよいでしょう。

窓を開ける

次に、絵を入れるための窓を切り抜きます。
今回はたくさん作るので、混乱しないように、最初に窓を作るときのルールを決めました。

【窓開けルール】
①窓はマット紙の中央に開ける
②窓は絵のサイズよりも縦横それぞれ4ミリずつ小さくする。(上下に2ミリずつ、左右にも2ミリずつ)

このルールに沿って窓を開けていきます。

絵のサイズを測る

まずは絵の寸法を測ります。

窓の大きさを計算する

窓の大きさを計算して出します。計算式は次のようになります。
{(マットの寸法-絵の寸法)÷2}+2を縦横それぞれ計算する(この数値が絵の周りの余白部分の幅です)

言葉で説明すると、【マットの寸法から絵の寸法を引いて、それを2で割り、最後に2を足す】となります。

計算に不安があれば、窓の大きさが、絵よりも一回り小さいことを最後に確認すると良いです!

カット位置に印をつける

その数値だけ、マット紙のアウトラインから内側に入った位置が窓のラインになります。

カッターで切り抜く

印に合わせてカッターでくり抜きます。

ジェッソを塗る

刷毛を使ってジェッソを塗ります。

ムラになる場合には2~3回重ね塗りするとよいでしょう。

反るかなと心配していましたが、思ったほど反りませんでした。(反ったとしても、背板で押し付けるので問題ないだろうな、という想定でした。

塗った後はよく乾燥させます

額縁に入れる

乾いたら、裏側から絵を貼り付け、額に入れて完成です!

おわりに

以上、格安で額装マットを自作する方法を紹介しました。

見た目としては、やはり外注する方が綺麗に仕上がるとは思います。

しかし、自作したマットもこれはこれで味があって良いと個人的には感じました。僕はたぶん次もこうやって作ると思います。

綺麗め系の作品や、高級志向の作品には合わないかもしれませんが、素朴な感じの絵にはむしろ良いのではないかと感じています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!何かの参考になれば嬉しいです。

このマットを使った展覧会『風の色』の様子はこちらでご覧いただけます。
良かったら見てみてください~

この記事を書いた人

1991年生まれ、埼玉県出身
2020年に岐阜県に移住。絵を描いたり、文章を書いたりしています。制作物を自主制作の本にまとめて発表しています。キーワード:アート、油絵、小説、エッセイ、詩、手製本、ZINE

JUN OTAをフォローする
アートを作る
スポンサーリンク