20代の10年間、日々の忙しさにかまけて僕は、ほとんど絵を描かずに過ごしてきました。絵を描きたいなという気持ち自体はありましたが、何となく描きたい対象が見つからない感じがありました。それが2020年に恵那市の笠置町に移住して山間の風景に囲まれながら生活し始め、田んぼや畑を始めてから1年ほど経った時、ふと「いい風景だなぁ、絵に描きたいなぁ」と、そこで本当に描きたいと思える対象と出会えたような気がしました。
それで、絵日記を描くようなつもりで身の周りの風景を描き始めたことが現在の活動につながっています。その後、田中オーナーと出会って短歌を習い始めたり、小説を書いてみたり、ずっと作りたかったアニメーション作品を制作したり――と様々なジャンルの制作活動へと興味が広がってきました。今回の展示では、この5年間に僕がやってきたことの色々な側面をお見せしたいと考えています。
展示タイトルの「風の色」という言葉は、中津川ゆかりの作家、宮口しづえさんの小説からお借りしています。その小説の中に流れている空気は、僕が絵を描き直すきっかけとなった現在の恵那・中津川の土地にも確かに流れていると感じます。この小説の中で子どもたちは各々の「風の色」を発見します。そんなふうに作品と作品のあいだを吹いている「風の色」を探すようなつもりで今回の展示をお楽しみいただけたら幸いです。
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太田潤 個展『風の色』
会期:2026年5月7日(木)〜24日(日)
会場:ギャラリー詩と美術館(岐阜県中津川市)
入場無料、併設のカフェで美味しいコーヒーも飲めます!
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・展覧会HPはこちら→https://neco-sara.com/2026/03/24/kazenoiro/
・詩と美術館田中オーナーによる紹介文はこちら→https://neco-sara.com/2026/03/26/kazenoironiyosete/

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