この記事では、気軽に360度イラストを描けるツール「ぐるりペイント」の基本的な操作をご紹介します。
「360度イラストを描いてみたいけれど、専用のソフトは難しそう」という方でも使えるように、できるだけシンプルな操作で描けるツールを目指して制作しています。
ブラウザ上でそのまま使えるので、まずは実際に触りながら試してみてください。
ぐるりペイントとは
「ぐるりペイント」は、カメラをぐるぐる回しながら、360度の空間に絵を描くことができるペイントツールです。
普通のお絵描きソフトでは、平らなキャンバスに絵を描きますが、ぐるりペイントでは、それとは少し違って、自分のまわりを取り囲むような空間に絵を描いていきます。
前を向いて描いたり、後ろを向いたり、上を見たり、足元を見たりしながら、360度すべてを一枚の絵として作ることができます。
完成した作品は、360度ビューで眺めたり、2:1のPNG画像として保存したりできます。
撮影モードを使うと、風景の一部を切り取った画像や動画として保存できます。
基本的な描き方
ぐるりペイントを開いたら、まずは「はじめる」を押して描画画面へ進みます。
基本的な使い方は、普通のお絵描きソフトとほとんど同じです。
ペンツールを選んだ状態で、画面上をドラッグすると線を描くことができます。
PCではマウスやペンタブレット、スマートフォンやタブレットでは指やスタイラスペンを使って描画できます。
キャンバスは360度につながっているので、カメラの向きを変えながら、好きな方向へ描き進めてみてください。
最初は細かい絵を描こうとせず、線を引いたり、大きな形を描いたりしながら、360度のキャンバスに慣れるのがおすすめです。
三点透視図法的に描き続けることになるので、慣れるまで少し練習が必要かもしれません!なれれば誰でも書けるようになりますよ~
カメラの回転とズーム
ぐるりペイントでは、絵を描くだけでなく、「どの方向を見ているか」を動かしながら制作します。
PCでは、Spaceキーを押しながらドラッグするとカメラを回転できます。
描く位置を変えたいときは、Spaceキーを押しながら画面をドラッグして、見たい方向へ移動してください。
また、Zキーを押しながら上下にドラッグすると、表示を拡大・縮小できます。
細かい部分を描くときは拡大し、全体を確認したいときは縮小すると便利です。
スマートフォンやタブレットでは、2本指でドラッグするとカメラを回転できます。
ピンチ操作で拡大・縮小することもできます。
ペン・消しゴム・バケツ・スポイト
ぐるりペイントには、基本的なお絵描きに使ういくつかのツールがあります。
ペン
線を描くための基本ツールです。
色とブラシサイズを変更しながら描くことができます。
消しゴム
描いた部分を消すことができます。
ペンと同じようにブラシサイズを変更できます。
バケツ
囲まれた範囲をまとめて塗りつぶすことができます。
大きな面を塗るときに便利です。
スポイト
すでに描かれている部分から色を取得できます。
「この色をもう一度使いたい」というときに、スポイトで色を取得してから描画できます。
スポイトを使ったあとは、それまで使っていたペンまたはバケツへ自動的に戻ります。
レイヤーの使い方
ぐるりペイントでは、複数のレイヤーを使って絵を描くことができます。
たとえば、
・ハイライト
・線画
・色
のようにレイヤーを分けておくと、あとから修正しやすくなります。
レイヤーパネルから、新しいレイヤーを追加できます。
レイヤー名を変更したり、順番を並べ替えたり、不透明度を変更したりすることもできます。
それぞれのレイヤーの表示・非表示を切り替えられます。
描画するレイヤーを変更するときは、レイヤーの行をクリックしてください。
自動保存と新規作成
ぐるりペイントでは、作業内容がブラウザ内に自動保存されます。
間違えてページを閉じてしまった場合などでも、作業内容が残っていることがあります。
ただし、自動保存だけに頼らず、大切な作品は定期的に.gururiファイルとして保存しておくことをおすすめします。
新しい作品を作りたい場合は、メニューから「新規作成」を選択します。
現在の作品を破棄することになるため、必要な作品は先に保存してください。
.gururiの保存・読み込み
ぐるりペイントでは、制作途中のデータを.gururiという専用形式で保存できます。
メニューの「データ保存(.gururi)」から保存してください。
.gururiファイルには、作品をあとから編集するための情報が含まれています。
制作を途中で終える場合や、別の日に続きを描きたい場合は、PNGではなく.gururiファイルを保存しておくのがおすすめです。
再び編集するときは、「インポート(.gururi)」から保存したファイルを読み込みます。
つまり、
.gururi=あとから編集するための制作データ
PNG=完成した画像として使うデータ
というように使い分けると分かりやすいと思います。
PNG画像の保存
完成した作品はPNG画像として保存できます。
「PNG保存」から書き出してください。
360度画像は、横幅が縦幅の2倍になる「2:1」という比率の画像として保存されます。
一般的な写真やイラストとは少し変わった、横長の画像になります。
この画像を360度画像に対応したビューアーなどで表示すると、周囲を見回せる360度の作品として見ることができます。
また、画像編集ソフトなどで開いて、通常の2D画像として編集することもできます。
作品をあとからぐるりペイントで編集したい場合は、PNGだけでなく.gururiファイルも一緒に保存しておいてください。
PCのショートカット
PCでは、キーボードを使うことで素早く操作できます。
基本的な操作は次の通りです。

設定→ショートカットから、キーをカスタマイズできます。
各々使いやすいキーを割り当ててください。
スマホ・タブレットでの操作
ぐるりペイントは、スマートフォンやタブレットでも操作できます。
基本操作は、
- 1本指またはペン:描画
- 2本指ドラッグ:カメラ回転
- ピンチ:拡大・縮小
です。
タブレットとスタイラスペンを組み合わせると、PCに近い感覚で描くことができます。
画面サイズやブラウザ、端末によって操作感が異なる場合があります。
特にペン入力や複数指での操作については、端末やブラウザとの相性によって挙動が異なることがあります。
よくある問題
カメラを動かしたいのに線が描かれてしまいます
PCの場合は、Spaceキーを押しながらドラッグしてください。
スマートフォンやタブレットの場合は、2本指でドラッグします。
描いたはずなのに線が見えません
選択しているレイヤーが非表示になっていないか確認してください。
また、レイヤーの不透明度が低くなっていないかも確認してみてください。
PNGを保存したら、とても横長の画像になりました
正常です。
360度画像は「正距円筒図法」と呼ばれる形式などで扱うため、基本的には横2:縦1の画像になります。
360度対応ビューアーで表示すると、周囲を見回せる画像になります。
PNGを読み込んで続きを描けますか?
制作途中のデータを再編集したい場合は、.gururi形式で保存してください。
PNGは主に完成画像を書き出すための形式です。
作品が消えるのが心配です
ブラウザ内の自動保存機能がありますが、大切な作品は.gururiファイルとして定期的に保存してください。
ブラウザのデータ削除や端末の変更などによって、自動保存データが利用できなくなる可能性があります。
製品版の発売通知
現在のぐるりペイントは、ブラウザで利用できるWeb版です。
今後、より本格的な制作に使える製品版の開発も予定しています。
より高度な描画機能に加え、アニメーション機能、ゲーム制作機能を付ける予定です。
製品版の発売時期や価格などは、現時点では未定です。
発売や更新情報を受け取りたい方のために、発売通知の登録フォームを用意しています。
ぐるりペイントを使ってみて、「もう少し本格的に作品を作ってみたい」と思った方は、登録しておいていただけるとうれしいです。
また、開発版のテスト、不具合報告、機能要望、作品共有などに参加したい方のために、「ぐるり開発室」というDiscordサーバーも用意しています。
おわりに
360度の絵というと、少し難しそうに感じるかもしれません。
ですが、ぐるりペイントでは、専門的な知識がなくても、まずは普通のお絵描きと同じ感覚で描き始めることができます。
線を描いて、カメラを回して、また続きを描く。
それを繰り返していくと、少しずつ自分の周囲に絵が広がっていきます。
普通の四角いキャンバスとは少し違ったお絵描きを、気軽に試してもらえたらと思います。
【ぐるりペイント】の開発を応援してくださる方!
以下のことのどれかをしてくれたら、めちゃくちゃ嬉しいです!
①ぐるりペイントを使って作品を作る!
②ぐるりうむに作品を投稿!
③ぐるりペイント公式ツイッターをフォロー&いいね&RT!
④テストユーザーとしてディスコードに参加!
⑤不具合を見つけたら報告→報告用Googleフォーム
⑥製品版の情報をメールで受けとる!
⑦気が向いたらnoteから寄付!(本当に気が向いたらでいいです!)

