2023.02.07本の編集

夜中に目が覚めた。この頃は笠置での僕たちの暮らしをテーマにした画集というのか、画文集というのかわからないけれど、そういうものを作ろうとしていて、毎日こつこつと編集作業を進めている。この間今までに書いた文章を仮配置してプリントアウトして、赤ペン片手に一通り読み通すということをした。今はそれを見ながらテキストファイルを修正する作業をしている。一日に10ページ分の文章をチェックすることにしている。一ページの文字数は大体1200字だ。今作っている本は大体10~12万字に抑えたいので、どの部分を残し、どの部分を削るかを考えている。わけのわからないことが書かれている部分もかなりあるのでそういうのは少し書き直したりしている。でもなるべく当時書いた感覚を残したいので手直しは最小限にするのを心掛けている。かなり久しぶりに日記を書く。このごろはその編集作業でなんだか文章を書いている気になってしまっていて、書かずにいた。ここ数日、なんだか色々と楽しいことがあった気がするのだけれど、書き残せていないのをもったいなく感じる。日々、自分が書いた日記を読んでいると、書いていて良かったなと思う。こんなこまごまとしたこと、絶対にすぐに忘れてしまう。そういうことがたくさん残っている。昨日はたこ焼き屋さんに仕事を頼まれて午後にお手伝いに行った。玄関の目の前まで車で乗り入れられるようにしたいらしく、そのためにはその手前にある倉庫に作りつけられた大きな棚が邪魔になる。その棚の物を処分して、棚を解体したい、という話だった。棚を解体したあとに地面に砕石を敷き詰めたいそうだ。割とハードそうな仕事だ……と思いながら作業を開始する。とりあえず棚に収納されている品々を僕が取り出して、おじさんが要不要を見分ける。いらないものはどんどん軽トラックの荷台に積んでいく。積みきれないものはとりあえず倉庫の空いているところに納めることになった。棚にはいろんなものがあった。おちょこや湯呑、木や陶器の皿、雑誌、猫のトイレ、薪、炭、壺、毛布、ハイヒール、サンダルなどなど。そういうものをすべて棚からおろしたら、棚の解体に移る。倉庫にビスで止めてあった。インパクトを借りる。ビットが短くて取りにくいもの数本があって手こずる。長いビットを持っていなかったので、手回しのドライバーで外した。最終的にはバールで多少強引に取り外すことになった。苦労の末に何とか取り外した。おじさんは軽トラックに積んだものをごみ収集場に運びに行った。その間に僕は積みきれなかった品々を倉庫に運ぶ。雑草を引っこ抜く。そうこうしていると砕石を積んだダンプが到着する。砕石の敷き方について詳しく聞いていなかったので、適当な場所におろしてもらった。もうすぐおじさんが帰ってくるはずだったので、しばらく話して時間をつぶした。屋根の上から水が垂れているのに、気が付いたので、止めようと思ったけれど、元がどこあのかわからなかったので諦めた。砕石を運んでくれたおじいさんはどうやら僕の今住んでいる家のふろを据え付けに来たらしい。BさんのこともYさんのことも知っているようだった。僕の住んでいる自治会にはソフトボール大会で1度しか勝てなかった。という話を聞いた。おじいさんの電話が鳴った。呼び出されたらしく、帰ることになった。おじいさんのダンプが帰ったすぐあとに、ごみを捨てに行ったおじさんの軽トラが帰ってきた。あー、いまのいままでいたのに!と思っていると、ダンプのおじいさんがすれ違ったのに気付いたらしく、引き返してきてくれた。砕石がまだまだたりなそうなので、後日また運んできてくれることになった。おじさんはごみをまた軽トラに積んで第二弾を運びに出た。残された僕は山になっている砕石を薄く広げて過ごした。久しぶりにそういう作業をしてだいぶくたびれた。200円くれたので自販機でコーラを買って飲んだ。今時、500mlのコーラは180円もするらしい。久しぶりに飲んだのでおいしい。そうこうしているうちにおじさんがごみを捨てて帰ってきた。今日は混んでいるらしかった。一通り砕石を広げ終えたら、次は木の枝を切ってほしいといわれた。玄関まで上がっていくスロープの上空に飛び出てきてる枝をなくしてほしいという話だった。高枝チェーンソーのようなもので切っていく。結構重たくて腕がしんどかった。途中で木くずが目に入って、しばらく作業を中断した。なかなかとれなかったので、おじさんが目薬をくれた。そうこうしているうちに5時になってそろそろ作業を終了しようという話になった。目の中のごみは取れなかったけど、最後2本、どうしても切ってしまいたいという枝があったので、どうにか切った。家に帰って目を洗ってなんとか取れたみたいだけれど、まだ違和感がすこしある。さっき目薬を差しておいた。絵が描けなくなったら悲しいので目は大切にしたい。少しこすってしまったので、傷がついていないといいな。夜はMと二人でドリアを作って食べた。いつもドリアを作るとなんとなく味が決まらない感じがするとMに言われたので今日はレシピを調べてその通りにつくってみることにした。ポイントはご飯に醤油とだしで味をつけておくという点のようだった。その通りにつくるとやっぱり美味しかった。あとで僕のレシピ本に書き足しておこうと思う。ご飯を食べてすぐに寝た。高校時代の同級生であるKが本を送ってくれた。英語の教科書のようなものが出版されたらしい。早速パラパラと読み始める。絵がかわいい。解説がなければ絶対に読み解けないようなニュアンスであったり、面白みのようなものにふれられて楽しかった。高校の時に不思議の国のアリスを日本語で読んだのだけれど、実をいうと、あまり面白みがわからなかったので、今回英語で少しでも読めてよかったと思う。ここ数日「現代思想のパフォーマンス」という本を電子書籍で読んでいるのだけれど、その中でソシュールについて書いてある項目にアリスの話題が出てきていたので、それもあって楽しく読めたのだと思う。いまはロラン・バルトのところを読んでいるのだけれど、ソシュールはあんまし面白いとは思わなかったけれど、バルトの部分は面白く読めている。まず使っている用語がかっこいい。零度のエクリチュール、無垢のエクリチュール、白いエクリチュール、テクストの増殖、神話、作者の死、神話の虜囚。なんかこう中二心をくすぐる。内容的にも僕は結構興味深く思いながら読んでいる。まだ自分のなかで全然整理しきれていないのだけれど、あ、これ興味ある、と思いながら読んでいる。印象に残っているのは、「ユダヤ人はユダヤ人である」という言葉についての解説で、一つ目のユダヤ人という言葉と二つ目のユダヤ人という言葉とでは記号としての機能が異なっているという話。一つ目の方は言葉の意味の通りに「ユダヤ教を信じている民」という客観的な事実を表しているのにたいして、二つ目の方では「キリスト殺し、高利貸し、儀式殺人、偽メシア、シオンの賢者、ゲットー、アウシュヴィッツ……というような物語的な意味を含んだ「神話的」な記号である。こういう白いエクリチュールと神話との境界には僕も絵を描いていて興味を持っていた部分だ。作者の死の解説で書かれていることもわかる気がする。ちょうど明日(というか今日か)、図書館へ行く予定なので、バルトの本を借りて読んでみたいと思う。このごろ文章のことばかりしていて絵を描いていないので、今日は絵を描こうと思う。いや、昨日は夜に猫の絵を1枚、犬の絵を一枚描いたか。今月はペットの絵は少なめにして本づくりに時間を使うことにした。Fが会社を辞めて、家業を継ぐことになったらしい。人生の節目に絵を頼んでくれた。太陽の塔をモチーフにして、いくつかテーマのようなものをもらったので、それをもとに自分なりに描いてみたいと思う。大学時代からいろんな話を聞いているけど、彼もいろいろ大変だなと思う。KもFもUもNも、そのほかにもみんな、頑張ってるなぁ、僕も頑張りたい。とりあえず今年の目標は本の完成と展示。できれば黒字にしたい。それをやりながら動物園のシリーズも描き溜めていきたい。あと最近何があっただろう。ペットの絵を海外に向けて告知してみたけれど、あまり反応がない。どうしたらいいだろう。今のところ海外の人に一番見てもらえてるのはyoutubeだから、そこからどうにか誘導してこれないかな、と画策中だ。このごろちょくちょくと動画の素材になりそうな動画を撮っているので、そのうちまとめてみたい。けど、それが優先順位的にどのくらい上位なのかわからない。スプーンを削った。今日納品しに行く。Mがやすりかけをしてくれた。Mは明日からはた織り機をやるそうだ。この間はた織機で毛糸のマフラーを作ってくれた。手編みよりも目がそろっていてきれいにできている。このあいだ綿糸を買っていたので、今度は綿の布を作るのだそうだ。今年は春になったら綿花を植えるつもりだ。今年はいろいろ動きそうな予感。頑張りたい。

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