さんぼんあしスツール

三本脚のスツールを何となく好ましく思うのは、たぶん、それが平面を決める最小の数だからだろう。逆にいえば点が三つならそれを結んでできる形は平面にしかなり得ない。だから三本脚のスツールは地面がボコボコしていてもしっかりと全ての脚が地面に根差してガタつくことがない。たぶんこの世界で生まれた最初の椅子は三本の脚で支えられていたのではないか、そんな気さえする強さがある。傾いた地面に据えられた時、座面がきっちりとした平面だと具合が悪い。
だから座面は有機的な形にした。どっちが前か後ろか分からないような形で実際360度どこを向いて座っても違和感がない。三本の脚もそれに合わせて有機的な形にしたかった。素材として選んだのは店先にうず高く雑多に積まれていた薪。一本の薪を三つに割って自然の雰囲気を残しながら整形し座面に差し込んだ。薪を使って家具をつくる。
それはそんなにいい材料ってわけじゃないけど、なんとなく生活に密着したものが出来上がるような気がする。生活の中で使われる物、気兼ねなく使って、使い倒されるような物を僕は作りたいと思っているから、もしかしたら、薪用の原木というのは僕の主な素材になるかもしれない。これを作ったとき、僕はそんなことを思った。焼かれて灰になるはずだったものが家具としての役割を担う。それは原石を掘り出すような感じで、ちょっと素敵なものづくりなんじゃないかという気がする。薄汚れた埃っぽい薪も割ってみると中身は驚くほどきれいな肌をしていた。#wood #woodworking #japan #woodturning #oilpainting#食器 #木工 #雑貨 #木の器 #木のある暮らし #岐阜県 #恵那市 #名古屋 #家具 #木工作家 #作家 #カトラリー #器 #木工旋盤 #ひのき #古民家 #レトロ #アンティーク #アンティーク家具 #デザイン #建築 #油絵 #猫

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